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Mary Shelley (1)

ハロウィンの重要なキャラクターはなんといっても、カボチャのお化け提灯(Jack-o'-lantern)だと思うが、フランケンシュタインもよく登場するキャラクターのようだ。
しかし、フランケンシュタインというのはその怪物を作った人物の名前であって、
あの怪物(Monster)あるいは創造物(Creature)の名前ではない。

『フランケンシュタイン』(Frankenstein: or, The Modern Prometheus)はメアリ・シェリー(Mary Wollstonecraft Shelley)によって、1818年に出版された。
SF小説の走りと言われることもあるし、映画で印象づけられて以来、一般化された怪物のおどろおどろしいイメージから、こわ~い話と思われているようでもある。
でも、ただそれだけの話ではない。

当時の女性の立場、そしてそこに生きるメアリ・シェリー自身のことを考えると、怪物がその時代における女性の立場、あるいはメアリを投影しているのではないかと思いながら読むと、さらにおもしろい。深読みって楽しい!

何回かに分けて、(でも続けてじゃなくて)作者メアリ・シェリーについて書いてみようと思います。

彼女の人生と『フランケンシュタイン』との関係に興味を持ってくださる方が、
ひとりでも多くなるとうれしいです。

Frankenstein: The 1818 Text Contexts, Nineteenth-Century Responses, Modern Criticism (Norton Critical Editions)Frankenstein: The 1818 Text Contexts, Nineteenth-Century Responses, Modern Criticism (Norton Critical Editions)
(1996/04)
Mary Wollstonecraft ShelleyJ. Paul Hunter

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こちらは少し改訂された1831年版を翻訳したものです。
フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))
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森下 弓子Mary Shelley

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Comment

No title

フランケンシュタインの原作者が女性だったことも知りませんでしたが、確かに当時の女性の状況を他のものに託して書くという事はあったのでしょうね。
続き、楽しみにしております。

そうそう、伊丹十三の本もまた読んでみたいと思いました。

Re: No title

アルチーナさん、
興味を持ってくださって、とってもとってもうれしいです!
間隔はあくかもしれませんが、いろいろと書きたいと思います。
よろしくお願いしますね。

> そうそう、伊丹十三の本もまた読んでみたいと思いました。
伊丹十三の本も読まれていたのですね。
周りにはいない、インテリな人として、あこがれていました。
でも映画は『お葬式』は好きだったのですが、他は好みと違いました。

メアリーの逸話は、映画にもなっていますね

どうも~。30年以上前、文庫本で出ていた「フランケンシュタイン」には、木版画っぽい挿画がはいっており、その荒々しくて強烈なタッチを今でも思い出します。
メアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」は、ホラー映画のような「怪談」ではなく、怪物として生を受けてしまった者の(&怪物を生み出したフランケンシュタインの)、絶望と悲しみの物語ですよね。さらに「生きる」こと自体の、根源を問いただす哲学的ともいえる内容で、いろいろな読み方ができる、奥が深い作品と思います。

ところで、「フランケンシュタイン」を書くきっかけとなった(と言われている)、バイロン卿の屋敷で「怪談を語り合う」会合の逸話。これを「マーラー」の監督であるケン・ラッセルが、20年以上前ですが、「ゴシック」という映画にしています。後半は、幻想的かつエロティックでイメージの断片のような作品ですが、未見でしたら是非!(DVDで出ているのか不明です、すいません)
個人的にはメアリーを演じている女優さんが、イマイチ、と感じるので評価は微妙なのですが、メアリーに興味があれば観ておく価値はあると思いますです。

Re: メアリーの逸話は、映画にもなっていますね

門前トラビスさん、
ちょっと体調を崩していて、コメントのお返事がおそくなってしまい失礼しました。
この記事にコメントしてくださってとってもうれしいです!
お~、30年以上も前に読まれたのですね。私は10年くらい前に読んだのですが、なぜか最近また気になり出してブログに書いてみました。

「ゴシック」ってフュースリーの「夢魔」( The Nightmare )を模したジャケットのやつですよね。興味はあるのですが、残念ながらこちらのレンタルショップでは見当たりません~。フュースリーはメアリ・シェリーの母、ウルストンクラフトが一時期、恋していた人ですが、そのことも関係してこの絵が使われているのかしら?多分、この映画を観る機会はないように思うので、ネタバレになってもいいので、よかったら教えてください。
それから、「フランケンシュタイン」を書くきっかけになった逸話ですが、映画でどのように表現されていたのかはわかりませんが、1831年版の「フランケンシュタイン」のメアリ自身によるまえがきとポリドリが日記に書いたこととの共通点を見ると、ジュネーヴ近郊のバイロンの別荘で、みんなでghost story を書こう!ということになって書き出したのは確かだと思います。
ロバート・デ・ニーロがMonster役をした映画「フランケンシュタイン」はご覧になりましたか?門前トラビスさんがお好きな?ヘレナ・ボナム=カーターがエリザベス役をしていて、恐かったです~。

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